なんであの人とは話がかみ合わないのか?~性格ではなく「個性の違い」だった~
おはようございます。
個性を強みに変えるプロ、個性心理學研究所認定講師の小嶋です。
今回から新シリーズとして、
「個性心理學で人間関係がラクになる15のヒント」をお届けしていきます。
これまで子育てシリーズでは、多くの親御さんから、
「子どもへの接し方が変わりました。」
「イライラすることが減りました。」
そんな嬉しいお声をたくさんいただきました。
実は、個性心理學は子育てだけではありません。
職場、夫婦、友人、恋愛…。
私たちが日々関わるすべての人間関係に活かすことができます。
今回のシリーズでは、
「どうしてあの人とは話が合わないんだろう?」
「悪い人じゃないのに、なぜか疲れてしまう。」
そんな誰もが一度は感じたことのある人間関係の悩みを、個性心理學の視点から紐解いていきたいと思います。
「ちゃんと伝えた」のに、なぜ伝わらないのでしょう?
こんな経験はありませんか?
「ちゃんと説明したはずなのに、全然伝わっていなかった。」
「良かれと思ってアドバイスしたら、相手が不機嫌になってしまった。」
「悪気なんてなかったのに、『そんな言い方しなくても…』と言われてしまった。」
逆に、自分も
「なんでそんな受け取り方をするの?」
と思った経験があるかもしれません。
すると私たちは、
「この人とは相性が悪い。」
「価値観が違うから仕方ない。」
そう結論づけてしまうことがあります。
もちろん、本当に価値観が違うこともあります。
しかし私は、これまで3,000件を超える個別相談や、企業・団体での研修を通して、多くの方と関わってきました。
そこで強く感じるのは、
「人間関係の問題の多くは、相性ではなく、個性の違いを知らないことから生まれている。」
ということです。
人は「同じ出来事」を見ているようで、実は違うものを見ています
例えば、同じ会議で上司から注意を受けたとします。
ある人は、「次はもっと頑張ろう。」と前向きになります。
一方で、「自分は期待されていないんだ。」と落ち込む人もいます。
また、
「言い方がきついな。」と感じる人もいれば、
「そんなこと全然気にならない。」
という人もいます。
出来事は同じです。
違うのは、その出来事をどう受け止めるか。
つまり、一人ひとりが大切にしている価値観や考え方です。
だから、自分にとって当たり前のことが、相手にとっても当たり前とは限りません。
そして、この「当たり前」の違いを知らないまま接すると、
「どうして分かってくれないの?」
という気持ちが積み重なり、人間関係は少しずつ苦しくなっていきます。
相手を変えようとすると、人間関係は苦しくなる
人は、自分が正しいと思っていることほど、相手にも求めてしまいます。
「もっとハッキリ言えばいいのに。」
「すぐ返事くらい返してほしい。」
「気を遣うのが普通でしょう。」
「もっと自由に考えればいいのに。」
でも、その「普通」は、本当に普通なのでしょうか。
もしかすると、それはあなたの個性から見た「普通」なのかもしれません。
そして相手にも、相手なりの「普通」があります。
どちらが正しい、どちらが間違っているという話ではありません。
ただ、お互いが違う世界の中で育ち、違う価値観を大切にしているだけなのです。
その違いを知らずに相手を変えようとすると、関係はどんどん苦しくなります。
反対に、
「この人はそういう考え方なんだ。」
と理解できるようになるだけで、不思議なくらい心は軽くなります。
個性を知ることは、人を決めつけることではありません
ここまで読んで、
「じゃあ、その違いはどこから来るの?」
そう思われた方もいるでしょう。
個性心理學では、人はそれぞれ、生まれ持った考え方や行動の傾向があると考えます。
もちろん、一人ひとりまったく同じ人はいません。
しかし、その傾向を知ることで、
「だから、この人はこう考えるのか。」という理解が生まれます。
個性を知る目的は、人を分類したり、決めつけたりすることではありません。
相手を理解し、自分との違いを受け入れるためのヒントとして活用することです。
それではここからは、3分類・12分類の視点から、
それぞれが人とのコミュニケーションで大切にしていることを見ていきましょう。
🌙MOON
🦌 こじか
こじかタイプは、人との会話の中で「安心できるかどうか」をとても大切にしています。
初対面では慎重になりやすく、相手の表情や雰囲気をよく観察しています。そのため、質問攻めにされたり、強い口調で話されたりすると、本来の自分を出しにくくなってしまいます。
一方で、「大丈夫だよ」「あなたのペースでいいよ」と受け入れてもらえると、一気に心を開きます。話がかみ合わないと感じたときは、説明の内容ではなく、まず安心して話せる空気があるかを意識してみると、こじかタイプとの距離はぐっと縮まるでしょう。
🐆 黒ひょう
黒ひょうタイプは、スマートで気持ちの良いコミュニケーションを大切にしています。
人前で恥をかかされたり、頭ごなしに否定されたりすると、内容以前に心が離れてしまいます。
反対に、相手への配慮や言葉選びを大切にしてくれる人には自然と信頼を寄せます。
黒ひょうタイプは「何を言われるか」だけではなく、「どう伝えられたか」を非常によく見ています。
だからこそ、少し言い方を変えるだけで、同じ内容でも受け止め方が大きく変わることがあります。
🦝 たぬき
たぬきタイプは、人との信頼関係や積み重ねを何より大切にするタイプです。
初対面で急に距離を縮められるよりも、少しずつ関係を築いていく方が安心できます。
また、礼儀や誠実さを大切にするため、「この人は信頼できる」と感じると、とても長く深いお付き合いになります。
一方で、約束を軽く扱われたり、筋が通らない対応をされたりすると、表には出さなくても心の中では距離を置いてしまうことがあります。
たぬきタイプと良い関係を築くには、派手な言葉よりも、日頃の誠実な行動の積み重ねが何より大切です。
🐑 ひつじ
ひつじタイプは、「みんなとの調和」を大切にしながら人と関わります。
自分だけが目立つことよりも、その場全体の雰囲気や周囲とのバランスを自然と考えています。
そのため、強い言い方や対立するような場面は苦手で、「みんなが気持ちよく過ごせる方法はないかな」と無意識に考えていることが多いのです。
だからこそ、「どうして何も言わないの?」と思われることもありますが、それは意見がないのではなく、場を乱さないように配慮しているから。
ひつじタイプの本音を知りたいときは、大勢の前ではなく、安心して話せる環境をつくることで、驚くほど素直な気持ちを聞くことができるでしょう。
🌍EARTH
🐺 狼
狼タイプは、「自分らしさ」をとても大切にするタイプです。
周りに合わせることよりも、自分が納得できるかどうかを基準に行動します。そのため、「みんながそうしているから」という理由だけでは、なかなか動きません。
一見するとマイペースに見えることもありますが、決して協調性がないわけではありません。
自分の考えを尊重してもらえる環境では、驚くほど力を発揮します。
狼タイプと話がかみ合わないと感じたときは、「どうしてそう思ったの?」と考えを聞いてみてください。
意見を否定するのではなく、一度受け止めてもらえることで、「この人は話ができる人だ」と信頼関係が深まっていきます。
🐵 猿
猿タイプは、楽しくテンポの良いコミュニケーションを好みます。
難しい理屈や長い説明よりも、「まずやってみよう」という感覚を大切にしています。
そのため、真剣に話しているつもりでも、相手からは「軽い」と誤解されることがあります。
しかし実際には、場の空気を和ませたり、人を笑顔にしたりする力を持っているタイプです。
猿タイプと関わるときは、最初から結論だけを押し付けるのではなく、一緒に考えながら進める姿勢が効果的です。
楽しさの中に信頼を感じられると、本来の行動力や柔軟さを存分に発揮してくれるでしょう。
🐯 虎
虎タイプは、「責任」と「誠実さ」を大切にするタイプです。
約束したことは最後までやり遂げようとする意識が強く、目先の損得よりも長期的な信頼を重視します。
そのため、曖昧な返事や場当たり的な行動を見ると、不安や違和感を覚えることがあります。
一方で、相手が真剣に向き合ってくれていると感じれば、とても深い信頼関係を築いていきます。
虎タイプとのコミュニケーションでは、その場しのぎの言葉よりも、誠実な姿勢や行動が何より大切です。
「言ったことを守る」。
その積み重ねが、虎タイプとの強い絆につながります。
🐨 子守熊(コアラ)
子守熊タイプは、「心地よさ」と「納得感」の両方を大切にしています。
無理に急かされたり、一方的に指示されたりすると、本来の力を発揮しにくくなります。
一方で、自分で考え、選択できる余地があると、驚くほど集中力を発揮することがあります。
また、ユーモアのある会話やリラックスした雰囲気の中では、人との距離を縮めるのがとても上手です。
子守熊タイプには、「こうしなさい」ではなく、「どう思う?」と問いかけるコミュニケーションがよく合います。
自分の考えを尊重してもらえることで、安心して本音を話せるようになるでしょう。
☀️SUN
🐆 チータ
チータタイプは、「スピード」と「前向きさ」を大切にするタイプです。
考え込むよりも、まず一歩踏み出しながら経験を積みたいと考えています。
そのため、慎重な人からは「せっかち」、反対にチータタイプからは「どうしてそんなに時間がかかるの?」と感じることがあります。
しかし、それは価値観の違いであって、どちらが正しいという話ではありません。
チータタイプと良い関係を築くには、結論を分かりやすく伝え、行動を応援するようなコミュニケーションが効果的です。
スピードを認めてもらえることで、さらに持ち前の行動力を発揮してくれるでしょう。
🦁 ライオン
ライオンタイプは、「礼儀」「責任」「信頼」を非常に大切にするタイプです。
そのため、人との会話でも、言葉遣いや約束、相手への敬意をよく見ています。
決して厳しくしたいわけではありません。
「お互いに気持ちよく関わるためには、最低限守るべきことがある。」
そんな価値観を自然と持っています。
一方で、礼儀を欠いた態度や、その場の気分で言うことが変わるような対応には強い違和感を覚えます。
だからこそ、ライオンタイプと信頼関係を築くには、特別なテクニックは必要ありません。
約束を守ること、感謝を言葉で伝えること、誠実に向き合うこと。
そうした基本を積み重ねるほど、「この人なら安心して付き合える」と感じ、長く深い信頼関係へと発展していきます。
🐘 ゾウ
ゾウタイプは、「確実さ」と「積み重ね」を大切にするタイプです。
派手な言葉や勢いだけでは動かず、「本当に信頼できるのか」「続けられるのか」をじっくり見ています。
そのため、結論を急かされたり、根拠のない話をされたりすると、不安を感じやすくなります。
一方で、丁寧な説明や実績、継続してきた姿勢には深い安心感を覚えます。
ゾウタイプとの関係づくりは、一度の印象で決まるものではありません。
小さな約束を守ること、誠実な行動を積み重ねること、そして時間をかけて信頼を育てること。
その積み重ねこそが、何よりも強い人間関係を築く土台になります。
🪽 ペガサス
ペガサスタイプは、「自由」と「可能性」を大切にするタイプです。
新しい発想やワクワクする未来を想像することが得意で、型にはまったやり方には窮屈さを感じることがあります。
そのため、「普通はこうだから」という言葉で行動を制限されると、本来の魅力を発揮しにくくなってしまいます。
一方で、自分のアイデアを受け止めてもらえたり、「面白そうだね」と可能性を認めてもらえたりすると、驚くほど大きなエネルギーを発揮します。
ペガサスタイプと良い関係を築くには、自由を奪うことではなく、その発想を一度受け止めること。
「違う」ではなく、「そんな考え方もあるね」と認める姿勢が、お互いを理解する第一歩になります。
違いを知ることは、相手を変えることではない
ここまで12タイプをご紹介してきました。
読んでみて、「あの人にそっくりだ」と感じた方もいれば、「自分にも当てはまる」と思った方もいらっしゃるでしょう。
ただ、一番お伝えしたいのは、「このタイプだからこういう人」と決めつけることではありません。
個性心理學は、人にレッテルを貼るための学問ではなく、人を理解するための学問です。
人間関係が苦しくなる理由は、「違うこと」ではありません。
違うことを知らないまま、自分の価値観だけで相手を判断してしまうことなのです。
そして、ここで大切なのは「共感しなければいけない」ということでもありません。
相手の考えに賛成できなくても構いません。
「この人は、こういう価値観を大切にしているんだ。」
そう理解するだけで、相手への見方は驚くほど変わります。
理解が生まれると、余計なイライラは減り、無理に相手を変えようとする気持ちも少しずつ薄れていきます。
人間関係をラクにする第一歩は、相手を変えることではなく、「違いを知ること」。
実は、それが一番の近道なのです。
まとめ
私たちはつい、「自分の普通」を基準に相手を見てしまいます。
だからこそ、自分には当たり前のことが伝わらなかったり、
相手の言動に違和感を覚えたりすると、「この人とは合わない」と感じてしまうのです。
しかし、その多くは「相性が悪い」のではなく、「個性の違いを知らなかった」だけかもしれません。
相手を理解しようとする視点を持つだけで、
職場でのコミュニケーション、夫婦関係、友人との付き合い、家族との時間など、
あらゆる人間関係は少しずつ変わり始めます。
個性を知ることは、人を分類するためではありません。
お互いを尊重し、それぞれの違いを活かしながら、より良い関係を築くための第一歩です。
もし今日の記事を読んで、「もっと自分や周りの人の個性を知りたい」と感じていただけたなら、とても嬉しく思います。
個性を知ると、人間関係はもっとラクになる
私はこれまで12年以上にわたり、個性心理學を通して
企業研修や講演、個別相談などで延べ3,000名以上の方と関わってきました。
その中で確信しているのは、「人は変えられない。でも、理解することはできる」ということです。
現在開催している個性心理學1DAYセミナーでは、12タイプの特徴だけではなく、
- 自分の強みを活かす方法
- 相手との違いを理解するポイント
- 家庭・職場・人間関係ですぐに実践できるコミュニケーション
- 個性を活かしてより良い人生をつくる考え方
まで、実例を交えながら分かりやすくお伝えしています。
「もっと深く学びたい」
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そう思われた方は、ぜひ一度ご参加ください。
きっと、人を見る視点が変わり、人間関係が今よりずっとラクになるはずです。
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次回予告
次回は、
「『ちゃんと言った』と『聞いてない』が起きる本当の理由
〜伝え方より受け取り方が違っていた〜」をテーマにお届けします。
「ちゃんと説明したはずなのに伝わらない。」
そんなすれ違いは、話し方ではなく「受け取り方」の違いから生まれているのかもしれません。
次回も個性心理學の視点から、コミュニケーションがぐっとラクになるヒントをお伝えします。
どうぞお楽しみに。
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小嶋 款(こじま まこと)
個性心理學研究所 総本部認定講師
講師スキルアップ委員会委員長
株式会社ニーズコネクト代表取締役
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