「何度言っても伝わらない」は親のせいじゃない ~個性心理學でわかる子どもに伝わる言葉の違い~

こんにちは。

個性を強みに変えるプロ、個性心理學研究所認定講師の小嶋です。
 

夏休みになると、子どもと過ごす時間が増えます。

その一方で、多くの保護者の方からこんな相談をいただきます。

「何度言っても宿題をやらないんです。」

「何回言っても片付けません。」

「兄弟で同じように育てているのに、全然反応が違うんです。」

実は、このような悩みは決して珍しいことではありません。

そして、多くの親御さんが最後にはこう思ってしまいます。
 

「私の伝え方が悪いのかな…。」
 

しかし、私は12年以上、3,000件を超える個別相談や、
2,000名以上の方へ個性心理學をお伝えする中で、ある共通点を見てきました。

それは、

「伝わらない原因は、愛情不足でも、親の努力不足でもない。」

ということです。
 

本当の原因は、とてもシンプルです。

子どもによって”伝わる言葉”が違う。

これだけなのです。
 

例えば、大人でも、

論理的に説明されると納得する人もいれば、

「大丈夫だよ。」

と共感してもらうことで安心できる人もいます。

 

「自由にやっていいよ。」

と言われる方がやる気になる人もいれば、

「みんな頑張ってるよ。」

と言われることで動き出す人もいます。

 

子どもも全く同じです。

 

親は一生懸命伝えている。

子どもも悪気があるわけではない。

ただ、お互いの”伝わる言葉”が違うだけなのです。

だからこそ、

「何度言っても伝わらない。」

という出来事が起きてしまいます。

 


「言い方」を変えただけで家庭の空気は変わる

あるご家庭では、

毎日宿題をめぐって親子ゲンカが起きていました。

お母さんは毎日、

「早く宿題やりなさい!」

「いつまで遊んでるの!」と声を掛けていました。

しかし、子どもは動かない。

すると親もイライラする。

子どもも怒られることでさらに反発する。

この悪循環です。
 

ところが、

子どものタイプを知り、言葉を少し変えただけで、

宿題を始めるまでの時間が約40分から10分程度へ短縮。

親子ゲンカも週5回以上あったものが、月に1〜2回程度まで減りました。
 

もちろん、個性心理學は魔法ではありません。

一瞬で全て解決するものでもありません。
 

しかし、

「その子が受け取りやすい伝え方」が分かるだけで、

親も子どもも驚くほどストレスが減ることがあります。
 

では実際に、

12タイプではどのような違いがあるのでしょうか。
 


■12タイプ別

子どもに伝わる言葉の違い

🌙MOON

こじか

こじかタイプは、

安心感が何よりも大切です。

「何でまだやってないの?」という言葉は、

責められたように感じやすく、

頭では分かっていても体が動かなくなることがあります。
 

そんな時は、

「一緒にやろうか。」

「終わったら教えてね。」

というように、

味方であることを伝える言葉が効果的です。

安心すると、本来持っている頑張る力を自然と発揮できます。
 


黒ひょう

黒ひょうタイプは、

プライドと感性を大切にしています。

命令されるよりも、理解されることで行動力が上がります。

「何回言わせるの!」よりも、「あなたならもっと上手にできそうだね。」

この一言の方が何倍も響きます。

認められている実感が、やる気へつながるタイプです。
 


たぬき

たぬきタイプは、

信頼関係が何より重要です。

急かされると、心のシャッターが閉じてしまうことがあります。
 

「早く!」ではなく、「いつも頑張ってるね。」という積み重ねが、

安心して行動できる土台になります。

信頼を感じられると、期待以上に応えようとする優しさを持っています。
 


ひつじ

ひつじタイプは、

納得すると驚くほど動きます。

逆に、理由が分からないお願いには疑問を持ちます。

「片付けなさい。」だけではなく、

「明日気持ちよく遊べるように、今日片付けよう。」

このように目的を伝えることで、自分で考えて行動できるようになります。

感情よりも、理由が行動スイッチになるタイプです。
 


🌍EARTH

狼タイプは、

自分で決めたい気持ちがとても強いタイプです。

「今すぐやりなさい。」と言われるほど、気持ちが離れてしまうことがあります。

そんな時は、

「宿題とお風呂、どっちからやる?」

というように、

選択肢を渡すことがポイントです。

自分で決めたという感覚があるだけで、驚くほど主体的に動けるようになります。
 


猿タイプは、

楽しさが最大のエネルギーになります。

毎日同じ言い方では、すぐに飽きてしまいます。

「今日は10分チャレンジしてみよう!」

「終わったら一緒にアイス食べよう。」

ゲーム感覚やワクワク感を取り入れることで、やる気が大きく変わります。
 

叱るより、

楽しませる方が力を発揮するタイプです。

 

虎タイプは、

「自分は期待されている。」

そう感じることで力を発揮するタイプです。

逆に、「なんでできないの?」

「早くしなさい!」と感情的に言われ続けると、自信を失いやすくなります。
 

虎タイプの子どもは責任感が強く、「ちゃんとやりたい」という気持ちを持っています。

だからこそ、

「あなたなら最後までやれると思うよ。」

「いつも最後まで頑張っているところ、お母さんは見ているよ。」

そんな信頼の言葉が、大きな原動力になります。

また、役割を任せることも効果的です。

「今日は家族のリーダーとして、お皿を運ぶ係お願いね。」

このように期待されることで、自分の存在価値を感じ、自然と行動できるようになります。
 


子守熊

子守熊タイプは、

マイペースに見えますが、実は非常に責任感が強く、最後までやり抜こうとするタイプです。

しかし、自分のペースを乱されることをとても苦手とします。

「早く!」

「まだ終わらないの?」

この一言だけで焦り、かえって動けなくなることがあります。
 

そんな時は、

「あと10分くらいで始められそう?」

「困っていることある?」

と、本人のペースを尊重する声掛けが効果的です。
 

急がせるより、

安心して進められる環境を整えてあげる方が、本来の力を発揮します。
 


☀SUN

チータ

チータタイプは、

とにかく結果が見えることが大好きです。

「頑張ろうね。」よりも、

「これが終わったら30分自由時間!」

「あと5ページでクリア!」

など、ゴールが明確になると驚くほど集中します。

逆に、

終わりが見えない説明や長い説教は苦手です。

短く、分かりやすく、達成感を感じられる伝え方がポイントになります。
 


ライオン

ライオンタイプは、

誇りを大切にするタイプです。

人前で叱られたり、子ども扱いされることを非常に嫌います。

だからこそ、

注意するときも一対一で話すことが大切です。

そして、

「あなたならもっとできると思う。」

という期待を伝える言葉が力になります。

プライドを傷つけるのではなく、プライドを活かす関わり方が重要です。
 


ゾウ

ゾウタイプは、

コツコツ積み重ねることが得意です。

その反面、急な予定変更や、「今すぐ!」という指示は苦手です。
 

例えば、

「夕食までに終わらせようね。」

「今日はここまでで十分だよ。」

このように見通しを伝えてあげることで安心できます。

一歩ずつ確実に進めることが、ゾウタイプの最大の強みです。
 


ペガサス

ペガサスは、

発想力と自由な感性のかたまりです。

親から見ると、

「集中力がない。」「話を聞いていない。」

そう感じることもあります。
 

しかし、

本人の頭の中では、さまざまなことを考えています。

「なんでそう思ったの?」「面白い考えだね。」

と興味を持って話を聞いてもらえることで、自分らしさを発揮できます。

自由を奪うより、

自由を認めながらルールを一緒に考えることが、ペガサスには合っています。
 


「同じ言葉」が通じないのは当たり前

ここまで読んでいただくと、お気づきの方も多いかもしれません。

親が悪いわけでも、子どもが悪いわけでもありません。

同じ言葉でも、

安心して動ける子。理由が欲しい子。

褒められて伸びる子。任せてもらうことで力を発揮する子。

自由があるから頑張れる子。本当に様々です。
 

だから、

一つの育児書だけでは全員に当てはまりません。

兄弟でさえ、伝わる言葉が違うのです。
 

実際に個性心理學を学ばれた保護者の方からは、

「怒る回数が半分以下になりました。」

「子どもが自分から話してくれるようになりました。」

「家庭の雰囲気が本当に変わりました。」

というお声をたくさんいただいています。
 

あるご家庭では、

毎日の親子ゲンカが週6回から週1回程度まで減少。

宿題を始めるまでの時間も約40分から10〜15分程度へ短縮しました。
 

もちろん全ての家庭が同じ結果になるわけではありません。

しかし、「伝え方」を変えるだけで、

子どもの反応が変わるケースは決して少なくありません。
 


まとめ

子育てに正解はありません。

だからこそ、多くの保護者が悩みます。

でも、一つだけ言えることがあります。

それは、

「この子はどうしたら伝わるのだろう。」

という視点を持つだけで、子どもを見る目が変わるということです。
 

親が変われば、子どもも変わります。

そして、子どもが変わると、家庭の空気まで変わっていきます。
 

個性心理學は、子どもを型にはめるための学問ではありません。

一人ひとりの違いを理解し、

その子らしさを伸ばしていくためのコミュニケーションツールです。

「どうしてこの子には伝わらないんだろう。」

その悩みが、

「この子には、この伝え方が合うんだ。」

という安心へ変わるきっかけになれば嬉しく思います。
 

私が開催している個性心理學講座や子育て講演では、

今回ご紹介した12タイプをさらに詳しく掘り下げ、家庭ですぐに実践できる
具体的な声掛けや関わり方をお伝えしています。
 

保護者の皆さまはもちろん、保育士・幼稚園教諭・学校の先生・学習塾・習い事の指導者など、
多くの教育現場でもご活用いただいています。
 

「もっと早く知りたかった。」

そんな声を数多くいただく内容です。

子どもの個性を知ることは、

未来の可能性を知ること。

ぜひ一緒に、子どもたちの「その子らしさ」を伸ばす関わり方を学んでいきましょう。

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次回予告

次回は、

「兄弟なのに性格が全然違うのはなぜ?
〜同じ育て方ではうまくいかない理由〜」
をテーマにお届けします。

 

「同じように育てているのに、一人は素直でもう一人は反抗的。」

「お兄ちゃんには通じたのに、妹には全然伝わらない。」

そんな経験はありませんか?

実は、兄弟げんかや親の悩みの多くは、「育て方」が悪いのではなく、

「個性の違い」を知らないことから生まれています。

 

次回も個性心理學の視点から、兄弟・姉妹それぞれの個性を伸ばす関わり方について、

具体例を交えながらお届けします。

どうぞお楽しみに。

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小嶋 款(こじま まこと)

個性心理學研究所 総本部認定講師 
講師スキルアップ委員会委員長
株式会社ニーズコネクト代表取締役

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