兄弟なのに性格が全然違うのはなぜ? ~同じ育て方ではうまくいかない理由~

おはようございます。

個性を強みに変えるプロ、個性心理學研究所認定講師の小嶋です。
 

今日は、多くのご家庭で一度は感じたことがあるテーマについてお話ししたいと思います。
 

「同じように育てているのに、どうしてこんなに違うの?」

兄弟や姉妹を育てている親御さんから、本当によくいただくご相談です。

お兄ちゃんは一度伝えれば理解してくれるのに、弟は何度言っても同じことを繰り返す。

お姉ちゃんは慎重なのに、妹は何も考えずに飛び込んでいく。

「育て方が悪かったのかな…。」

そんなふうに、自分を責めてしまう親御さんも少なくありません。
 

しかし、私はこれまで多くのご家族を見てきて、ある共通点を感じています。

それは、親の愛情が足りないのではなく、子どもの個性に合った伝え方を知らないだけということです。
 

同じ言葉でも安心する子がいれば、プレッシャーを感じる子もいます。

同じ褒め方でもやる気が出る子がいれば、逆に戸惑ってしまう子もいます。

つまり、子育てで大切なのは「全員に同じように接すること」ではなく、「その子に合った関わり方を選ぶこと」なのです。
 

今回は個性心理學の視点から、兄弟・姉妹で性格が大きく違って見える理由と、
それぞれの個性を伸ばす関わり方についてお伝えしていきます。

きっと読み終わる頃には、

「だからあの子はあんな反応をしていたんだ。」

そんな発見があるはずです。


 


「平等」と「同じ」は違う

子育てをしていると、多くの親御さんが「平等に育てなければいけない」と考えます。

もちろん、それはとても大切な考え方です。

しかし、ここで一つ知っておいていただきたいことがあります。
 

「平等」と「同じ」は違う。
 

例えば、風邪をひいた兄弟がいたとします。

体重が違えば薬の量も変わります。

年齢が違えば処方も変わります。

誰も「同じ量じゃないから不公平だ」とは考えません。

その子に合った量を処方することが、本当の意味で平等だからです。
 

子育てもまったく同じです。

同じ言葉。

同じ叱り方。

同じ褒め方。

それが全員に伝わるとは限りません。
 

むしろ、同じ接し方をすることで、一人には伝わっても、もう一人には伝わらないことの方が多いのです。

個性心理學では、人は生まれ持った価値観や物事の受け取り方が異なると考えます。

だからこそ、兄弟であっても反応が違うのは、ごく自然なことなのです。

この違いを知るだけで、親のイライラは驚くほど減っていきます。
 

「どうして分かってくれないの?」

ではなく、

「この子には違う伝え方が必要なんだ。」

そう考えられるようになるからです。
 

では実際に、12タイプではどのような違いがあるのでしょうか。

まずはMOONグループから見ていきましょう。
 


🌙MOON(感情・安心を大切にするタイプ)

こじか

こじかのお子さんは、とにかく安心できる環境を求めています。

親は平等のつもりで兄弟全員を同じように褒めたり叱ったりしていても、

「お兄ちゃんばかり見ている」「私は後回しなんだ」と感じてしまうことがあります。

だからといって、特別扱いを求めているわけではありません。
 

必要なのは、「あなたのこともちゃんと見ているよ」という安心感です。
 

「今日は頑張ったね。」
「ママはちゃんと気付いていたよ。」

そんな一言だけで心が満たされ、驚くほど素直になります。

逆に兄弟と比較する言葉は、自信を失うきっかけになりやすいので注意しましょう。
 


黒ひょう

黒ひょうのお子さんは、自分らしさや感性を大切にしています。

兄弟と同じ服装、同じ習い事、同じやり方を押し付けられると、
「どうして私だけを見てくれないの?」という気持ちになります。
 

このタイプに必要なのは、「違っていてもいい」という承認です。
 

「その考え方、面白いね。」
「あなたらしい選び方だね。」

そんな声掛けをされると、自分らしさを安心して表現できるようになります。

兄弟を同じ型にはめようとするより、それぞれの個性を認めてあげることが大切です。
 


たぬき

たぬきのお子さんは、信頼関係ができると驚くほど力を発揮します。

親が忙しく、つい結果だけを見てしまうと、

「ちゃんと頑張っているのに…。」と心の中で寂しさを感じることがあります。
 

このタイプには、「頑張った結果」よりも、「頑張っている姿」を認めることが大切です。
 

「毎日コツコツ続けているね。」
「その努力、お父さんもお母さんも知っているよ。」

そんな積み重ねが、大きな安心感につながります。

兄弟を競わせるよりも、それぞれの成長を見つけて言葉にすることが、たぬきタイプの自信を育てる近道です。
 


ひつじ

ひつじのお子さんは、「なぜそうするのか」を理解すると納得して行動できます。

反対に、「いいからやりなさい。」だけでは、不安や疑問が残り、動けなくなることがあります。
 

兄弟には伝わったとしても、ひつじタイプには理由まで説明してあげることが必要です。
 

「明日の朝慌てないように、今日のうちに準備しておこうね。」

そんな一言があるだけで、安心して行動できます。

理解できれば、自分から進んで取り組めるのがひつじタイプの大きな魅力です。
 


ここまで見てきたMOONグループは、「安心感」が行動の原動力になるタイプでした。
 

では次は、考え方や行動の軸を大切にするEARTHグループを見ていきましょう。

同じ兄弟でも、「自由にさせてほしい子」と「楽しくないと動けない子」では、親の関わり方は大きく変わります。

その違いを知ることで、「言っても伝わらない」が「自然と伝わる」へ変わっていきます。

 

🌍EARTH(自分の軸や行動を大切にするタイプ)

ここからはEARTHグループです。

MOONグループが「安心できるかどうか」を大切にするのに対し、
EARTHグループは「自分らしく行動できるか」を大切にしています。
 

同じ兄弟でも、「見守ってほしい子」と「一緒に楽しみたい子」では、関わり方はまったく違います。

その違いを知ることで、親子の会話は驚くほどスムーズになっていきます。

狼のお子さんは、自分の考えやペースをとても大切にします。

親としては良かれと思って細かくアドバイスをしたり、
兄弟と同じやり方を勧めたりすることがありますが、それが続くと「自分を信用してもらえていない」と感じてしまいます。
 

このタイプに必要なのは、答えを教えることではなく、自分で考える時間を与えることです。
 

「あなたならどうしたい?」
「どんな方法がいいと思う?」

そう問いかけるだけで、自分で考え、自分で決める力が育っていきます。

兄弟を同じ基準で管理するより、それぞれのペースを尊重することが、狼タイプの成長につながります。
 


猿のお子さんは、楽しいことが大好きです。

「勉強しなさい。」
「片付けなさい。」

と命令されるよりも、

「どっちが早く終わるか勝負しよう!」

そんなゲーム感覚の方が、驚くほど動き出します。
 

兄弟には効果があった方法でも、猿タイプには退屈に感じることがあります。
 

このタイプは「楽しい」が最大の原動力です。

毎日の生活に少しだけ遊び心を加えることで、親子の時間そのものが笑顔に変わっていきます。
 


虎のお子さんは、責任感が強く、周りとの調和も大切にします。

だからこそ、「お兄ちゃんなんだから。」「お姉ちゃんなんだから。」という言葉を受け止めすぎてしまうことがあります。

頼られることは嬉しい反面、心の中では大きなプレッシャーを抱えていることも少なくありません。

「いつも助かっているよ。」
「無理しなくても大丈夫だよ。」

そんな言葉が、安心して甘えられる居場所になります。

しっかりしているように見える子ほど、親からのねぎらいが必要なのです。
 


子守熊

子守熊のお子さんは、自分のペースで成長していくタイプです。

親は心配になり、

「もっと急いで。」
「みんなできているよ。」

と言ってしまいがちですが、それでは本来の力を発揮できません。
 

このタイプは、一度納得すると驚くほど継続できます。
 

焦らせるよりも、

「あなたのペースで大丈夫。」

その一言が安心感につながります。

兄弟と比べるのではなく、その子自身の昨日との成長を認めてあげることが何より大切です。
 


☀️SUN(結果や達成を原動力にするタイプ)

最後はSUNグループです。

このタイプは、目標や成果が見えるほど力を発揮します。

しかし、その原動力もタイプごとに少しずつ違います。

だからこそ、「頑張れ」という一言だけでは届かないこともあるのです。
 


チータ

チータのお子さんは、スピード感があります。

思い立ったらすぐ行動したいタイプです。

慎重に考える兄弟と同じペースを求められると、ストレスを感じてしまいます。

「まずやってみよう!」

そんなチャレンジを応援することで、本来の行動力が伸びていきます。

失敗を責めるより、「挑戦したこと」を認めることが大切です。
 


ライオン

ライオンのお子さんは、誇りを大切にしています。

みんなの前で叱られたり、兄弟と比較されたりすると、自信を失いやすくなります。

一方で、

「あなたならできると思っているよ。」

という期待の言葉には、とても力をもらいます。

人前で評価するよりも、個別に信頼を伝えることが、ライオンタイプのやる気を引き出します。
 


ゾウ

ゾウのお子さんは、努力を積み重ねることが得意です。

しかし、その努力を当たり前と思われると、少しずつやる気を失ってしまいます。

「毎日続けていてすごいね。」

そんな継続を認める声掛けが、自信につながります。

兄弟の結果だけを見るのではなく、その子の努力を見つけて伝えることが、さらに成長するきっかけになります。
 


ペガサス

ペガサスのお子さんは、自由な発想の持ち主です。

親から見ると、

「どうしてそんなことを考えるの?」

と思うこともあるでしょう。

でも、その自由な発想こそが、このタイプの才能です。

否定するより、

「面白い考え方だね。」

と受け止めることで、創造力は大きく育ちます。

型にはめるのではなく、羽ばたける環境をつくってあげることが何より大切です。
 


子育てに「正解」はありません

ここまで12タイプをご紹介してきましたが、共通してお伝えしたいことがあります。

それは、

親が悪いわけでも、子どもが悪いわけでもない。ということです。

兄弟なのに性格が違う。

同じことを言っても反応が違う。

それは当然なのです。

生まれ持った個性が違えば、嬉しい言葉も、傷つく言葉も、安心する関わり方も違います。

だからこそ、「どうして伝わらないの?」ではなく、

「この子には、どんな伝え方なら届くだろう?」

という視点を持つことが、親子関係を大きく変えていきます。
 


今日からできる3つのこと

まず一つ目は、兄弟を比較しないこと。

比較されることで伸びる子は、ほとんどいません。

昨日のその子と比べて、小さな成長を見つけてあげることが大切です。
 

二つ目は、その子に合った伝え方を意識すること。

同じ愛情でも、伝え方を少し変えるだけで受け取り方は大きく変わります。
 

そして三つ目は、その子だけの成功体験を増やすこと。

兄弟の中で一番になる必要はありません。
 

「自分にもできた。」

その積み重ねが自己肯定感を育て、自信につながっていきます。
 


まとめ

親は、どの子にも同じように愛情を注いでいます。

それでも伝わり方が違うのは、愛情が足りないからではありません。

一人ひとりの個性が違うからです。
 

個性心理學は、「誰が正しい」「誰が間違っている」を判断する学問ではありません。

それぞれの違いを知り、認め合うための学びです。
 

兄弟の違いが分かるようになると、

「なんでこの子は…。」

というイライラは、

「この子らしいな。」という理解へ変わっていきます。
 

家庭の空気が変わると、子どもたちの表情も変わります。

そして何より、親自身の心が軽くなります。

子育ては、一人で頑張るものではありません。

子どもの個性を知ることは、親自身を楽にすることでもあるのです。
 


個性心理學ワンポイント

兄弟でも、生まれ持った個性はそれぞれ異なります。

同じ環境で育っていても、安心する言葉、やる気になるきっかけ、傷つくポイントは12タイプそれぞれ違います。

「この子には、この伝え方が合う。」

その視点を持つだけで、毎日の子育ては驚くほど穏やかになります。
 


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次回予告

次回は、

「叱っても響かない子、1回で伝わる子。
〜その違いは“言葉”ではなく“伝え方”だった〜」

をテーマにお届けします。

「何度注意しても同じことを繰り返す。」

「一度伝えただけで素直に動いてくれる。」

そんな違いを見て、

「この子は言うことを聞かない子なんだ。」

と思ってしまうことはありませんか?

実はその違いは、子どもの性格ではなく、その子に合った伝え方ができているかどうかにあるのかもしれません。

次回も個性心理學の視点から、子どもの心に届く声掛けのコツを、具体例を交えながらお届けします。

どうぞお楽しみに。

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小嶋 款(こじま まこと)

個性心理學研究所 総本部認定講師 
講師スキルアップ委員会委員長
株式会社ニーズコネクト代表取締役

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