ゲームばかりしてしまう子ども、本当に問題ですか?〜禁止より大切な親の関わり方〜

おはようございます。
個性を強みに変えるプロ、個性心理學研究所認定講師の小嶋です。
 

夏休みになると、多くのご家庭で聞こえてくる言葉があります。

「ゲームばっかりしてないで勉強しなさい!」

「もういい加減やめなさい!」

「何時間やったら気が済むの?」

最初は優しく声をかけていたはずなのに、何度言っても変わらない。

気が付けば毎日のように親子げんかになってしまう…。
 

そんな経験はありませんか?
 

もちろん、ゲームのやり過ぎを心配する親御さんの気持ちは、とてもよく分かります。

視力への影響、生活リズムの乱れ、宿題が進まないこと、友達との関わり方…。

心配し始めると、次から次へと不安が出てきます。

だからこそ、「ゲームをやめさせなければ」と考えるのは自然なことです。
 

しかし、これまで多くのご家庭を見てきて感じることがあります。
 

それは、

ゲームそのものが問題なのではなく、
「なぜゲームに夢中になっているのか」を見落としているケースが非常に多い
ということです。

ゲームは、子どもにとって単なる遊びではありません。

達成感を味わえる場所だったり、

友達とつながるコミュニケーションの場だったり、

安心できる居場所だったり、

自分らしくいられる時間だったりします。
 

つまり、

ゲームが好きなのではなく、その先にある”満たされる感覚”が好きなのです。
 

ここを理解せずに「禁止」だけを続けてしまうと、

子どもは「ゲームを取られた」と感じるだけでなく、

「自分を理解してもらえない。」

そんな気持ちまで抱えてしまうことがあります。

すると親子関係は少しずつギクシャクし、

本当に話を聞いてほしい時ほど、心を閉ざしてしまうことも少なくありません。
 

では、どうすれば良いのでしょうか。
 


ゲームをやめさせる前に知ってほしいこと

実は、同じゲーム好きの子どもでも、夢中になる理由は一人ひとり違います。

勝つことが楽しい子。

友達と遊びたい子。

一人で集中できる時間が好きな子。

新しい世界を冒険したい子。

認められたい子。
 

それぞれ理由が違うのに、

親は全員に同じ言葉を掛けてしまいがちです。

「やめなさい。」

「時間だから終わり。」

「約束したでしょ。」

もちろん必要な場面もあります。
 

しかし、それだけでは根本的な解決にはなりません。

なぜなら、

子どもは「ゲームをしたい」のではなく、

ゲームで満たしている気持ちを守りたいからです。
 

つまり、

その子が何を求めているのかを知ることで、

ゲームとの付き合い方は大きく変わっていきます。

ここで役立つのが、個性心理學です。
 

個性心理學では、

「ゲームが好きか嫌いか」ではなく、

ゲームを通して何を得たいと思うタイプなのかという視点で子どもを理解していきます。

この違いを知るだけで、

同じ「ゲームをやめようか」という一言でも、

素直に聞いてくれる子もいれば、

反発してしまう子もいる理由が見えてきます。

それではここから、

12タイプの中でも今回は前半として、MOONグループの4タイプについて見ていきましょう。


 


🌙MOON

こじか

こじかタイプの子どもは、一見ゲーム好きに見えても、本当に求めているのは安心できる居場所です。

ゲームの中では、自分のペースで遊べたり、信頼できる友達と安心してつながれたりします。

その安心感があるからこそ、ゲームをやめることに強い抵抗を感じるのです。

そんな子に、

「早くやめなさい!」

「いつまでやってるの!」

と強く言ってしまうと、

ゲームを取り上げられたこと以上に、「安心できる場所を奪われた」と感じてしまいます。

すると黙り込んだり、隠れてゲームをしたり、親との会話を避けるようになることもあります。

こじかタイプには、

「あと10分遊んだら一緒におやつ食べよう。」

「今日はここまでにして、続きは明日楽しもうね。」

というように、安心感を残しながら切り替えを促す声かけが効果的です。

ゲームを否定するのではなく、「次の楽しみ」を一緒につくってあげることで、気持ちを切り替えやすくなります。
 


黒ひょう

黒ひょうタイプは、ゲームの中でも「自分らしさ」や「センス」を発揮することを楽しみます。

キャラクターを育てたり、ファッションを変えたり、テクニックを磨いたり。

人とは違う魅力を表現できることに大きな喜びを感じています。

そのため、

「そんなゲーム意味ないでしょ。」

「時間の無駄。」

という言葉は、

ゲームを否定されたというより、自分自身を否定されたように受け止めることがあります。

すると反発心が強くなり、

「分かってくれない。」

という気持ちが大きくなってしまいます。

黒ひょうタイプには、

「そこまで上手になったんだね。」

「どうやったらそんな技ができるの?」

と、まず興味を持ってあげることが大切です。

認められたという実感が生まれると、その後の

「今日はここまでにしようか。」

という言葉も受け入れやすくなります。

理解されることが、何よりのやる気スイッチになるタイプなのです。
 


たぬき

たぬきタイプは、一度決めたルーティンを大切にします。

「学校から帰ったらゲーム。」

「宿題のあとにゲーム。」

そんな流れができると、それが安心できる生活リズムになります。

だからこそ、突然

「今日から禁止!」

と言われると、大きなストレスを感じてしまいます。

たぬきタイプは反抗しているように見えなくても、心の中では強い不満を抱えていることがあります。

このタイプには、

「ゲームをやめる」ではなく、

「ゲームの時間を一緒に決めよう。」

という伝え方が効果的です。

例えば、

「夕食までの30分は自由に遊ぼう。」

「宿題が終わったら1時間は楽しもう。」

というように、ルールを一緒につくることで納得感が生まれます。

信頼して任せてもらえたと感じると、自分から約束を守ろうとする力が育ちやすいタイプです。
 


ひつじ

ひつじタイプは、一人でゲームをしているように見えても、実は「みんなとのつながり」をとても大切にしています。

オンラインゲームで友達と会話をしたり、一緒に協力したりする時間は、本人にとって大切なコミュニケーションの場になっています。

そのため、

「ゲームばかり!」

と頭ごなしに否定されると、

「友達との時間まで否定された。」

と感じてしまうことがあります。

ひつじタイプには、

「今日は誰と遊んでいたの?」

「どんなゲームだったの?」

と興味を持って話を聞いてあげることが効果的です。

その上で、

「みんなもそろそろ終わる時間かな?」

「明日も遊べるように今日はここまでにしよう。」

と共感を交えながら伝えることで、自分から区切りをつけやすくなります。

仲間とのつながりを理解してくれる親には、自然と信頼を寄せるタイプなのです。

 

ここまで、MOONグループの4タイプをご紹介しました。
 

ここまで読んで、「ゲームが好き」という同じ行動でも、
その背景にある気持ちはまったく違うことを感じていただけたのではないでしょうか。

だからこそ、「ゲームは1日1時間まで」とルールだけを決めても、うまくいく家庭と、毎日のように親子げんかになってしまう家庭があるのです。
 

大切なのは、ゲームをやめさせることではなく、
その子がゲームに求めているものを、親が理解しようとすること。

理解される安心感があるからこそ、子どもは少しずつ親の言葉にも耳を傾けられるようになります。

それでは続いて、EARTHグループとSUNグループの特徴を見ていきましょう。
 


🌍EARTH

狼タイプは、自分の世界や価値観をとても大切にするタイプです。

ゲームも「みんながやっているから」ではなく、自分が面白いと思うから続けています。

そのため、

「普通はもうやめるでしょ。」

「みんな宿題やってるよ。」

という比較はほとんど響きません。

むしろ、「自分は自分なのに」と心を閉ざしてしまうことがあります。

狼タイプには、

「今日は何時までやる予定?」

「自分ではどう管理したいと思う?」

と、自分で考えさせる問いかけが効果的です。

答えを与えるより、自分で決める余白を残してあげることで責任感が育ちます。

「親にやらされる」ではなく、「自分で決めた」という感覚が、行動につながるタイプです。
 


猿タイプは、とにかく楽しいことが大好きです。

ゲームも「勝ちたい」というより、「みんなで盛り上がる時間」が好きな子が多く見られます。

だから、

「もう終わり!」

と急に遮られると、

楽しい時間を壊されたという気持ちが先に立ちます。

そんな猿タイプには、

「今日はあと1試合ね。」

「終わったら一緒にアイス食べよう。」

というように、次の楽しみを用意してあげることがポイントです。

遊びから遊びへ。

楽しさを切り替えてあげることで、意外なほどスムーズにゲームを終えられることがあります。

叱るより、「次のワクワク」を準備する方が効果を発揮するタイプです。
 


虎タイプは責任感が強く、「ちゃんとしなければ」という気持ちを持っています。

だからこそ、親が一方的に怒り続けると、

「どうせ何をやっても怒られる。」

と感じ、やる気そのものを失ってしまうことがあります。

虎タイプには、

「宿題が終わってからゲームにしよう。」

「先にやることを終わらせたら、思い切り楽しもう。」

というように、順番を明確に伝えることが大切です。

やるべきことと楽しむ時間のメリハリが見えると、自分から行動できる子が多いタイプです。

ルールではなく、「責任を果たした後の自由」という考え方を伝えることが、成長につながります。
 


子守熊

子守熊タイプは、自分のペースをとても大切にします。

ゲームに集中すると、時間を忘れてしまうほど没頭することも珍しくありません。

そのため、

「今すぐやめなさい!」

と言われると、気持ちの切り替えが追いつかず、不機嫌になったり反発したりすることがあります。

このタイプには、

「あと15分で終わりだよ。」

「時計がここまで来たら終わろう。」

と、事前に予告をしてあげることがとても効果的です。

心の準備ができると、自分で区切りをつけやすくなります。

子守熊タイプは、急な変更ではなく、「予告」と「見通し」があることで安心して行動できるタイプなのです。
 


☀SUN

チータ

チータタイプは、結果や達成感を感じることが大好きです。

ゲームでもレベルアップやランキング、クリアした瞬間に大きな喜びを感じています。

そのため、

「ゲームばっかり!」

と叱るだけでは、

「せっかく頑張っていたのに。」

という気持ちだけが残ってしまいます。

チータタイプには、

「今日はここまで進んだんだね。」

と努力を認めた上で、

「明日は宿題を先に終わらせてから、その続きを楽しもう。」

と次の目標を示してあげることが効果的です。

目標が見えると行動しやすいタイプなので、「我慢」ではなく「次の達成」に意識を向けてあげることがポイントです。
 


ライオン

ライオンタイプは、プライドが高く、自分を一人の人として尊重されたいタイプです。

小さな子ども扱いされたり、人前で注意されたりすると、強く反発することがあります。

そのため、

「いい加減にしなさい!」

という感情的な言葉より、

「あなたなら約束を守れると信じているよ。」

という信頼を伝える言葉の方が響きます。

ライオンタイプは期待されることで、その期待に応えようとする力を持っています。

叱るより、信頼して任せる。

それがライオンタイプの力を引き出す関わり方です。
 


ゾウ

ゾウタイプは、真面目で責任感が強く、一度納得すると最後までやり切ろうとします。

逆に、理由が分からないルールには納得できません。

「ダメだからダメ。」

では心が動かないのです。

ゾウタイプには、

「目が疲れると翌日の勉強に集中しにくくなるよ。」

「睡眠時間が減ると体にも影響が出るよ。」

というように、理由を具体的に説明することが大切です。

納得できれば、自分自身でルールを守ろうとする力を持っているタイプです。
 


ペガサス

ペガサスは好奇心旺盛で、自由な発想を持つタイプです。

ゲームの世界観やストーリー、新しい発見に夢中になることが多く、興味が広がると時間を忘れてしまいます。

だからこそ、

「ゲームは禁止!」

と制限されるほど、

「もっとやりたい。」

という気持ちが強くなってしまうことがあります。

ペガサスには、

「ゲームで何が一番面白かった?」

「今度はこんなことにも挑戦してみる?」

と興味そのものを受け止めながら、読書や工作、スポーツなど別のワクワクへ橋渡ししてあげることが効果的です。

自由を奪うのではなく、自由の選択肢を増やしてあげることが、ペガサスらしさを伸ばす関わり方になります。
 


まとめ

ゲームをしている子どもを見ると、多くの親は「どうやってやめさせるか」を考えます。

しかし、本当に大切なのは、「なぜその子がゲームを必要としているのか」を理解することです。

安心感を求めている子。

認められたい子。

仲間とつながりたい子。

達成感を味わいたい子。

自由な世界を楽しみたい子。

その理由は、一人ひとり違います。

だからこそ、同じ言葉では伝わらず、同じルールでも結果が変わるのです。

個性心理學は、「甘やかすため」の学問ではありません。

子どもの個性を知り、一人ひとりに合った伝え方を選ぶことで、親子がお互いにストレスを減らしながら成長していくための実践的なコミュニケーションツールです。

「やめなさい。」を繰り返す毎日から、

「分かってくれてありがとう。」

そんな親子関係へ変えていく第一歩は、子どもの個性を知ることから始まります。
 


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次回予告

次回は、

「『早くしなさい!』が逆効果になる子どもとは?
〜急かすほど動けなくなる理由とタイプ別の声かけ〜」

をテーマにお届けします。

朝の支度、宿題、お風呂、寝る準備…。

親は良かれと思って「早く!」と声をかけているのに、なぜか子どもは余計に動かなくなる。

実はそこにも、子どもの個性による大きな違いがあります。

次回も個性心理學の視点から、タイプ別の具体例を交えながら、子どもが自分から動きたくなる関わり方についてお伝えします。

どうぞお楽しみに。

 

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小嶋 款(こじま まこと)

個性心理學研究所 総本部認定講師 
講師スキルアップ委員会委員長
株式会社ニーズコネクト代表取締役

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