習い事が続く子、すぐ辞める子 〜タイプ別・やる気の育て方〜

おはようございます。
 

個性を強みに変えるプロ、個性心理學研究所認定講師の小嶋です。

今日は、

「習い事が続く子、すぐ辞める子」についてお話しします。
 


「また辞めたいって言い出した…。」

「この前始めたばかりなのに。」

「せっかくお金も時間もかけたのに続かない。」

そんな経験をしたことはありませんか?
 

子どもに何か一つでも夢中になれるものを見つけてほしい。

最後までやり抜く力を身につけてほしい。

そう願う親御さんほど、「辞めたい」という一言にショックを受けてしまいます。
 

そして、

「根気がないのかな。」

「甘やかしすぎたのかな。」

「最後まで頑張ることを教えないと。」

と考えてしまうことも少なくありません。

しかし、本当にそうなのでしょうか。
 


「続かない子」は本当に悪いことなのか?

実は、習い事を辞めること自体が問題なのではありません。

問題なのは、

その子に合わない環境や関わり方のまま、『努力が足りない』と決めつけてしまうこと。
 

大人でも同じです。

向いていない仕事では力を発揮できなくても、自分に合った仕事では何年も夢中で続けられることがあります。

子どもも同じなのです。

「続ける力」は根性だけで決まるものではありません。
 

そこには、

・やる気になる理由

・安心できる環境

・褒められ方

・目標の持ち方

など、一人ひとり違う”スイッチ”があります。
 

そのスイッチを知らないままでは、

頑張れる子でも「辞めたい」と言ってしまうことがあるのです。


 


「続けなさい」が逆効果になることもある

親としては、

「始めたからには最後まで。」

そう伝えたくなる気持ちはよく分かります。

もちろん、途中で投げ出す癖をつけてしまうことは避けたいでしょう。
 

ですが、

子どもによっては、「続けなさい。」という言葉が、

挑戦する気持ちそのものを失わせてしまうことがあります。

 

反対に、

あるタイプは、「もう少しだけやってみようか。」という一言だけで自分から頑張り始めます。

つまり、

同じ励まし方でも、子どもによって受け取り方がまったく違うということです。

 


個性心理學では「やる気の入り口」が違うと考えます

ここで思い出していただきたいのが、これまでシリーズでお伝えしてきたことです。

子どもは一人ひとり、感じ方も、考え方も、安心するポイントも違います。

だからこそ、

「この子には前回うまくいった方法だから。」

「お兄ちゃんはこれで続いたから。」

という関わり方が、そのまま当てはまるとは限りません。

 

習い事も同じです。

続けられる子には、その子なりの理由があります。

辞めたくなる子にも、必ず理由があります。

 

その理由を知ることで、親は「無理に続けさせる」から、

「続けたくなる環境をつくる」という関わりへ変わっていきます。

 

それではここからは、

12分類ごとに、やる気を引き出す関わり方を見ていきましょう。

 


🌙MOON

こじか

こじかのお子さんは、安心できる環境があることで力を発揮するタイプです。

新しい教室や先生、周りの子との関係に不安を感じると、「辞めたい」という言葉になって現れることがあります。

このタイプには、

「もう少し頑張りなさい。」

よりも、

「今日はどんなことが楽しかった?」

と安心できる会話を増やすことが大切です。

また、先生との信頼関係や仲の良い友達ができると、一気に続ける力が高まります。

能力ではなく、「安心」が続ける原動力になるタイプです。

 


黒ひょう

黒ひょうのお子さんは、「かっこいい」「成長している」と感じられることが大きなモチベーションになります。

逆に、

何度も失敗を指摘されたり、

周りと比べられたりすると、

一気にやる気を失ってしまうことがあります。

このタイプには、

「前よりできるようになったね。」

「フォームがきれいになってきたね。」

など、小さな成長を認める言葉が効果的です。

結果だけではなく、

成長の過程を見てもらえていると感じることで、

もっと頑張ろうという気持ちが自然と育っていきます。

 


たぬき

たぬきのお子さんは、コツコツ積み重ねることが得意なタイプです。

ただし、自分のペースを乱されることはあまり得意ではありません。

「なんでまだできないの?」

「もっと早く!」

と急かされると、

本来持っている粘り強さが発揮できなくなります。

このタイプには、

昨日より今日、

今日より明日、

という小さな積み重ねを一緒に喜ぶ関わり方がおすすめです。

焦らず積み重ねられる環境があるほど、

気づけば誰よりも長く続けていることも少なくありません。

 


ひつじ

ひつじのお子さんは、「みんなと一緒」が安心につながるタイプです。

友達が楽しそうに通っている。

先生が自分を気にかけてくれる。

家族が応援してくれる。

そんな”人とのつながり”が続けるエネルギーになります。

反対に、

一人だけ浮いていると感じたり、

居場所がないと感じたりすると、

習い事そのものが嫌になってしまうこともあります。

「何を習うか」だけでなく、

「誰と続けるか」。

ここを大切にしてあげることで、

ひつじのお子さんは安心して力を伸ばしていけるでしょう。

 

🌍EARTH

狼のお子さんは、自分のペースと納得感を何より大切にするタイプです。

「みんなやっているから。」

「途中で辞めるのはダメだから。」

そんな理由だけでは、心は動きません。

むしろ、自分で考える余白を奪われると、やる気そのものが下がってしまうことがあります。

このタイプには、

「この習い事のどんなところが好き?」

「どうなれたら楽しいと思う?」

と、自分の考えを言葉にできる関わり方が効果的です。

また、途中で壁にぶつかったときも、すぐに答えを教えるのではなく、一緒に考える姿勢を見せることで、「自分で乗り越えたい」という気持ちが育っていきます。

狼のお子さんは、自分で選び、自分で決めたことには驚くほど粘り強く取り組めるタイプなのです。

 


猿のお子さんは、「楽しい!」という気持ちがエネルギーになるタイプです。

笑顔で取り組める環境では、驚くほど吸収が早く、どんどん成長していきます。

しかし、

毎回怒られる。

失敗ばかり指摘される。

楽しさよりプレッシャーが大きい。

そんな環境になると、一気に興味を失ってしまうことがあります。

「飽きっぽい」と見られがちですが、実はそうではありません。

楽しさを感じられなくなっただけなのです。

このタイプには、

「今日は何が一番楽しかった?」

「先生に褒められたことあった?」

と、楽しい記憶を一緒に振り返ることがおすすめです。

楽しい感情が積み重なるほど、「また行きたい」という気持ちは自然に育っていきます。

 


虎のお子さんは、目標に向かって努力できる責任感の強いタイプです。

一度「やる」と決めると、最後までやり抜こうとする力があります。

ただし、その反面、

思うような結果が出ない。

期待に応えられない。

そんな状況が続くと、自信を失い、「もう辞めたい」と言い出すことがあります。

このタイプに必要なのは、

結果だけではなく、努力そのものを認めてもらうことです。

「最後まで頑張ったね。」

「前より集中できるようになったね。」

そんな言葉が、大きな支えになります。

虎のお子さんは、信頼する大人から認められることで、もう一歩頑張る力を発揮できるタイプです。

 


子守熊(コアラ)

子守熊のお子さんは、「自分なりの楽しみ方」を見つけることが得意なタイプです。

好奇心が刺激されると夢中になりますが、

意味を感じられないことや、単調な練習ばかりが続くと、興味が薄れてしまうことがあります。

「なぜこれをやるの?」

「できるようになると何が楽しいの?」

そんな疑問が解決すると、一気にやる気が高まります。

このタイプには、

練習の意味や成長した先の楽しさを一緒に話してあげることがおすすめです。

未来をイメージできるようになると、自分から工夫しながら続ける力が育っていきます。

 


☀SUN

チータ

チータのお子さんは、チャレンジ精神が旺盛なタイプです。

新しいことに挑戦するのは大好きですが、同じことの繰り返しには退屈を感じやすい一面があります。

そのため、

「また同じ練習?」

「もう飽きた。」

という言葉が出ることもあるでしょう。

しかし、それは根気がないからではありません。

刺激や変化が不足しているサインなのです。

このタイプには、

「今日は新しいことに挑戦してみよう。」

「前回より〇〇を意識してみよう。」

と、小さな変化や新しい目標を用意してあげることが効果的です。

チャレンジする楽しさを感じられる環境では、驚くほど集中力を発揮します。

 


ライオン

ライオンのお子さんは、プライドが高く、「できる自分」でいたいという気持ちが強いタイプです。

だからこそ、人前で失敗したり、厳しく叱られたりすると、自信を失ってしまうことがあります。

その結果、

本当は悔しいのに、

「もう辞める。」

と言ってしまうことも少なくありません。

ここで大切なのは、「辞めたい」という言葉だけを受け止めるのではなく、その奥にある気持ちを見ることです。

「できない自分を見せたくない。」

「期待に応えられなかった。」

そんな葛藤を抱えている場合があります。

このタイプには、

「ここまでできるようになったこと、先生も見てくれているよ。」

「失敗しても挑戦したことがすごいよ。」

と、本人の誇りを傷つけずに自信を支える言葉が効果的です。

ライオンのお子さんは、自分を信じてくれる存在がいることで、「もう一度やってみよう」と立ち上がる力を持っています。

 


ゾウ

ゾウのお子さんは、責任感が強く、一度納得すると長く続けられるタイプです。

一方で、自分の中で「意味がない」と感じてしまうと、気持ちが離れてしまうことがあります。

また、完璧を求めるあまり、

「思うようにできない。」

「自分には向いていない。」

と、自分自身に厳しくなってしまうこともあります。

そんなときに、

「頑張りが足りない。」

と言われると、さらに心を閉ざしてしまうでしょう。

ゾウのお子さんには、

「今できていること。」

「ここまで積み重ねてきたこと。」

を具体的に伝えてあげることが大切です。

そして、

「少しずつで大丈夫。」

という安心感を与えることで、本来持っている継続力が発揮されます。

焦らせるよりも、積み重ねを認めること。

それがゾウのお子さんの大きな自信につながっていきます。

 


ペガサス

ペガサスのお子さんは、自由な発想と豊かな感性を持つタイプです。

興味を持ったことには驚くほど集中しますが、心が動かないものに対しては、なかなかエネルギーが湧きません。

そのため、

「飽きっぽい。」

「気分屋。」

と思われることもあります。

しかし実際には、「ワクワクできる理由」が見つかっていないだけなのです。

このタイプには、

「この技ができるようになったら何ができそう?」

「発表会ではどんな自分になっていたい?」

と、未来の楽しさや夢を一緒に描いてあげることがおすすめです。

自由を認めてもらえたとき、ペガサスのお子さんは誰にも真似できない発想力と行動力を発揮し、自分らしいペースで大きく成長していきます。

 


子どもが続けるのは、「習い事」ではなく「成功体験」

ここまで12タイプを見ていただくと、お気づきかもしれません。

子どもが続ける理由は、「根性があるから」でも「我慢強いから」でもありません。

 

その子に合った関わり方の中で、「できた」「楽しい」「また挑戦したい」

という成功体験を積み重ねられるかどうかが、大きな違いになるのです。

 

だからこそ、「辞めたい」という言葉が出たときは、叱る前に一度立ち止まって考えてみてください。

この子は本当に怠けているのでしょうか。

それとも、

個性に合わない関わり方によって、本来のやる気を発揮できていないだけなのでしょうか。

 

親がその違いに気づくだけで、子どもの未来は大きく変わります。

 


まとめ

「続ける力」は、生まれつき決まっているものではありません。

そして、「辞めたい」と言う子が、必ずしも根気のない子というわけでもありません。

 

子どもは、一人ひとり違う個性を持っています。

だからこそ、同じ励まし方や同じ期待をしても、結果は大きく変わります。

個性を知ることは、子どもを型にはめることではありません。

その子が一番力を発揮できる環境を見つけるための、大切なヒントを知ることです。

 

「どうしたらもっと頑張れるかな?」ではなく、

「この子は、どんな関わり方なら頑張りたくなるのかな?」

そんな視点を持つことができれば、親子の会話も、習い事との向き合い方も、きっと変わっていくはずです。

 


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 


次回予告

次回はいよいよシリーズ最終回、

「反抗期は悪いことじゃない
〜子どもの成長サインを見逃さないために〜」

をテーマにお届けします。

反抗期は、親にとって悩みの多い時期です。
 

しかし実は、その反抗の裏側には、子どもが大きく成長しようとしているサインが隠れていることがあります。

次回も個性心理學の視点から、反抗期との向き合い方についてお伝えします。

どうぞお楽しみに。

 

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小嶋 款(こじま まこと)

個性心理學研究所 総本部認定講師 
講師スキルアップ委員会委員長
株式会社ニーズコネクト代表取締役

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